自分は大人なのに、子供に接するかのように話しかけられる…
話す時に、自分の方を見ないで、親や介助者に向かって話している…
こういった経験は、身体障がい者あるあるだと思います。
あるあるとは言いつつも、実際に経験すると、かなりショックを受けます。
対等な一人の大人として扱ってほしいと、心から思います。
なぜ、こんな接し方をしてくる人がいるのでしょうか。
私の考えですが、身体障がいを抱えて、車椅子を利用している方の中には、知的障がいを抱える方もいらっしゃいます。
そうした方には、言い方は悪いのですが、精神的に、年齢より下の言動や行動をされる方もいます。
勿論、その部分は、その方の個性なので、暖かく見守ってあげるべきです。
ただ、健常者の皆さんに勘違いしてほしくないのは、身体障がいを抱えた車椅子ユーザーの全てが、知的障がいを抱える方と同じではないということです。
私のように、精神的に、健常者の方と変わらない人もいます。
車椅子に乗っている=知的障がいを抱えている、と最初から決めつけてはいけないのです。
実際に会話してみるまで、相手のことは分からないものです。
健常者の方も、それぞれ個性があって、優しい人、怖い人、天然な人、様々な人がいますよね。
でも、初対面の場合、どんな人かなんて、見た目だけでは判断できません。
初めから、「この人は、きっと○○な人だから、こういう風に接しよう」とか、「今まで会ったことのある、○○な人と全く同じように接すればいいか」と考えることはないと思います。
同じような個性をもっていても、全く同じ人なんてこの世にはいないからです。
健常者の方同士では、それは当たり前なことです。
でも、なぜか、障がい者を前にすると、その当たり前のことが頭から抜けてしまうようです。
きっと、それこそが、偏見なのでしょうね。
その偏見をなくす為に、私はこうしてブログを書いているわけです。
身体障がい者を支援するヘルパーさんの中にも、偏見をもっている方はいます。
様々な利用者さんと接すると、どうしても、「この人には、こういう接し方をしなければならない」と考えてしまうのかもしれません。
私は、「ヘルパーさんでも、偏見があるのかぁ」とガッカリした記憶があります。
だから、私は健常者の皆さんに言いたいのです。
話してみないと、どんな人かは分からないのですから、話してみて、その人のことを理解してから、どんな風に接するかを考えるべきです。
具体的には、全ての身体障がい者に対して、最初から健常者に対するのと同じように話しかけ、その後で、対応の仕方を変える必要があったら、変えればいいですし、そのままで良かったら、そのままで対応していったらいいと思います。
すぐに実践するのは難しいと思いますが、この接し方をしてもらえたら、「この人、分かってくれてる!」と、障がい当事者さんはとても嬉しい気持ちになりますよ。
なので、是非、心掛けてみてくださいね!!
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