【障害者の方に読んでほしい】自分で考えて、お手伝いしてもらおう!

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障がいを抱える私は、身の回りのことを全て介助者の方にやってもらっています。

また、物理的に物を動かしたり、何かをしたりすることは、自分では何もできません。

病気が進行して、小学校の途中から、そんな状態でした。

その為、自分一人では何もできないダメ人間だなと思っていました。

何もできない自分に全く自信を持てませんでした。

しかし、高校生から特別支援学校(以前の呼び方は、養護学校)に入学し、考え方が変わっていきました。

『自分ができないことを、介助者さんにお願いしてやってもらうのは、自分でやっているのと同じ』ということを知ったからです。

特別支援学校では、高校生用の普通学習もしていましたが、それとは別に、障がい者としての自立を促す学習も行われていました。

「Step」という授業名でした。

具代的に何をするのかと言うと、生徒だけで企画して茶話会をしたり、出前注文でピザを頼んで食べたり、スーパーでの買い物や、コンビニでの口座からお金を下ろす方法を学ぶなど、社会経験を積ませるのです。

なんで、そんな事をするのか?

それは、障がいを抱えて生きていると、なかなか社会経験をする機会がないからです。

家庭では親が何でもやってくれますし、学校でも、学級会など生徒だけで催し物をする際は、先生や周りの生徒が全て代わりに準備してくれます。

何でも代わりにやってもらう事は、ありがたいことですが、生まれつき障がいを抱えて、この生活スタイルに慣れている人には、大切なことが欠けてしまいます。

『自分で考える』ということです。

自分で何も考えなくても、やってもらえるのは、障がい者・健常者に関わらず、子供時代には当たり前です。

でも、それが大人になっても、続いてしまっていたら、社会人として生きていくのは難しいです。

また、自分の代わりに考えて、何でもしてくれる人が常に側にいなければ、生きていけなくなります。

もし、その人がいなくなった時に、誰かに手伝ってもらうことになり、「何をすればいいですか?」と聞かれて、「今まで全部やってもらっていたから、私は何も分かりません」というのでは、いつまでも自立できませんよね。

障がい者には、割とありがちな話ですし、現在親元で暮らしている障がい当事者の方は、他人事だと思わないでくださいね(汗)

まぁ、施設に行けば、職員さんが何でもしてくれますが、誰かに管理してもらう生活は終わりにしませんか?

カッチョいい自立した障がい者になりましょうよ!!!

高校時代の「Step」の授業の話に戻りますが、初めてのその授業で、生徒だけで茶話会を企画し、そのために必要な準備を全て実行するということになりました。

準備は、茶話会を行う部屋のテーブルや椅子のセッティング・家庭科室から、お皿やコップをもってくる・お菓子やジュースといった買ってきてほしいものを考えて、先生にお願いする・茶話会を盛り上げるために、ネタを考えて披露することです!!

中学校まで、普通学校にいて、何もしないでも、周りの子が企画して盛り上げていたのを見ていただけの私は、「えー!難っ!」と思いました。

そして、「Step」には恐怖システムがあり、他の授業の時には、先生たちが、「何しようか?どんな風に手伝えばいい?」と声をかけてくれるのですが、「Step」の時だけは、みんなダンマリなのです(涙)

生徒から、何を手伝ってほしいか頼まれない限り、先生たちは動きませんし、口も挟みません。

先生たちは、生徒たちが成長できるように、わざと突き放してくれたのです!

はじめてのおつかい的な?!

生徒たちは、私を含め、その状況にかなり困惑しましたね〜。

そもそも、生徒は十数人いましたが、全員が私と同じように、茶話会の準備の経験をしたことがなかったです。

みんな分からないなりに考え、結果的に、なんとか茶話会は成功(?)しました。

盛り上げ用のネタはダダ滑りだったかな〜?(悲)

ただ、その茶話会終了後の、先生からの評価はあまり良くなかったです。

なぜなら、軽度の障がいで、割と身体が動く人たちが、準備をほとんどやっていて、私を含めた重度の障がいをもつ人が、何もしていなかったからです。

私は、「先生がずっと黙ったままだったので、話しかけちゃいけないのかな。先生は自分でやりなさいと言うけど、体が動かない自分は一人じゃ何もできないんだから、無理じゃん」と思っていました。

そのことを先生に言いました。

すると、先生が、「自分で考えて、やってほしいことをお願いして、手伝ってもらうのは、自分で行なっているのと同じなんですよ。先生たちは、お願いしてもらえたら、何でもしますからね」と答えてくれました。

最初それを聞いて、「本当にそういうことで、いいのかな?」とイマイチしっくり来てなかったですが、「Step」で様々なチャレンジをしていく中で、段々と、先生のその言葉を理解していきました。

そして、自分で考えたことを、誰かにお願いして手伝ってもらうのが、私の中で当たり前になったのです!!

そのスタンスを学んだと同時に、『重度の身体障がいを抱えていても、自分でやってほしいことを考えれば、自分でできないことは何もない!』という自信をもつことができました。

ここで、先生から学んだことは、障がい者の自立生活(一人暮らし)において、必要不可欠な考え方であり、障がい者としての生き方の勇気にもなりました。

その考え方をもっていたから、私は自立生活を実現できたのだなと思います。

障がいを抱える人に理解ある、先生たちのもとで学べて、本当に感謝しています!

皆さんも、自分に自信をもって、積極的に色々なことにチャレンジしてくださいね!!

お手伝いしてもらったら、感謝を忘れずにね☆

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